卒業してから4ヶ月が、あっという間にたった。タンザニアで過ごした最後の数ヶ月、運転免許を取ったり、卒業した学校の小学部で働かせてもらうという経験をした。
全校生徒400人ほどの学校なので、8年間もいると皆顔見知りになり、小学校から高校までほとんどすべての人の名前を知っていた。それで、P5・6(小4、5年生)のクラスで紹介された時も、初めて会うという恥ずかしさもなく、また小中高が共同作業や行事を一緒にやることが多かったので、私がクラスにいても違和感がほとんどなかった。
算数や英語を教える手伝いをしたが、一番先に感じたのは「最近の子供は頭がよい」ということだった。私より早く計算をする子がいて、「ムムッ?ちょっと待ってね(あわてて答えを確かめる)」とあわてさせられることがあった。ある時、小数点の授業をしている最中に、突然「でも先生、それありえないよ!」と一人の子が叫んだ。「だって、それが0・5だったら、その半分は0・25だよ。一つの桝目が0・25だったら全部で20枡あるわけだから・・・」と、ものすごい勢いで間違いを指摘し、教えていた先生は恥ずかしい思いをしていた。
そうかと思うと年の割には妙に冷静で、とても鋭い男の子もいた。9歳の子の体に40代の叔父さんが入っているかのような・・・「みんな、これが何か分かるかな?」と先生がクラスに聞く。難しい質問なので、子供達は答えられずお互いの顔を見合わせていると、その子は、しらけたように、ボソッと「スパーク・ボルト」と答え、顔を見合わせる他の子供達を見て、「フッ」とため息をついた。こんな子を見て私はおいおいオジさん過ぎないかと心配だったが、他の子と子供らしい遊びや冗談を言うこともあり、安心した。色々な個性を持つ子共達でこの明るいクラスが出来上がっていて、私は見ていて非常におもしろかった。
私は日本での経験が小2〜4年生までと、とても短いのでインターでの経験を相対化するのは難しいが、インターの自分が自分らしくいられる、他の人と違っていいのだという雰囲気があるところが好きだった。小学部でティーチングアシスタントをしてみて、子供達の個性、ユニークさを大切にする学校のあり方や、先生達の態度に学ぶことが多かった。いつかまたここに帰ってこられたら幸せだと思う、今度は教師として。(も)