No. 23 「モシの女性グループ」 by (く) 2002年9月8日号


日本人は、海外でも日本人どうしかたまりやすいと、とかく批判を受けるが、これは私の経験では日本人に限ったことではないように思う。タンザニア人もイギリス人もドイツ人も、やはり同じ文化圏の人たちといる方が楽なようだ。

私たちが住むキリマンジャロ州モシ市には、開発援助プロジェクト、教会の布教活動、外資系企業などで働く家族など、数百人からなる小さな「外国人コミュニティ」がある。94年にこの地に赴任してきて気づいたことは、こうしたコミュニティと現地の人たちが交流する場が、スポーツクラブか、教会か、聖書勉強会か、ごく限られた場所にしかないことだった。そのどれにも入っていない私は、仕事以外で他の国の人たちと知り合うことが難しかった。

世の中には同じ考えの人が必ずいて、そういう人たちが巡り合って、新しい事業が始まるということがある。私と旧学校長の奥さんの出会いがそれで、「皆が集える会があったらいいなと思っているの、興味ない?」と、ある日、彼女が私に言ったひとことで、インターナショナル・ウイメンズグループ・モシは発足した。

「人種・信仰に関わりなく多くの女性と知り合うこと、興味ある活動を提供しその中で知識や技術を分かち合うこと、タンザニアのコミュニティに貢献すること」。この三つを会の趣旨として、メンバーを募ったところ、瞬く間にさまざまな国の女性が集り、現在の会員数は約50名、国籍は25カ国をこえるようになった。

「料理」「読書」「園芸」「クラフト」「地域貢献」といったサブグループの他に、キリマンジャロ州にある「女性や子供が関わる現地NGOの支援」や、州内にある各国の「国際協力プロジェクト見学」、会の活動資金を作るための「インターナショナル・クックブック作り」、各国の文化を知るための「インターナショナル・ディー」など、地域とインターナショナルコミュニティをつなぐ、ユニ−クな企画が考えられ、実行されている。

日本人の集団性が目立つのは、それが外に向かって開かれていないからだろう。日本人どうしの付き合いも大事にしながら、外にも開かれた集団や個人でありたいと思う。(く)


週刊 キリマンジャロの日曜日 
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民族衣装の講習会にて:ターバンの巻き方