通好みのアルーシャ国立公園
自然動物公園なのに、動物があまり見られない希有な場所。だから時々出くわすキリンに狂喜、はるか彼方に見え隠れするイボイノシシのしっぼに乱舞できる。ここでお薦めなのは動物ではなくクレーター(火口)、メルー山、湖の自然。4WDでメルー山の第1ハット(3800m)近くまで行った時の幻想的な風景と静寂が忘れられない。クレーターを見下ろしながら優雅に啜る、キリマンジャロコーヒーの味は絶品。自然の中で一日中ぼーっとできる、動物なんかいなくても「ゆっくりを楽しめる」、まさにサファリ通好みの場所。
キリマンジャロ山麓一周
ある日の午後。「この道をずっと行ったら、どこに行くんだろう」という(き)さんの一言で、キリマンジャロ一周の旅は始まった。行けども行けども、でこぼこ道は続く。村人に行く先を聞けば、全て違う答え。ひょっとしたらケニアへ国境越えしちゃうかもしれないという危惧(もちろんパスポートは不携帯)。山間部に住む寒そうなマサイ族の人々、北側に広がる大森林地帯、農園が広がる大穀倉地帯の西キリマンジャロ、そして刻々と姿を変えるキリマンジャロ、約7時間でキリマンジャロ山を時計と反対方向に回る旅を終えた。
幻のチャラ湖
キリマンジャロ山の北から北東側は、かなり乾いた地域でちょっと殺伐としている。その荒涼とした大地のまん中に忽然と姿をあらわす、流れ込む川も、流れ出る川も持たない、とても不思議な湖。地下を流れるキリマンジャロの豊かな伏流の一部が陥没して地上に姿をあらわしているらしい。直径1キロ、縁から水面までの高さが100m(数字は目測でいいかげん、引用不可)。趣はかなり違うが、その神秘性は摩周湖に優るとも劣らない(と思う)。どうしてこんな湖が観光ルートにのらないの?と不思議だ。ロッジ風ホテルが一軒建設途上だが、8年前からあまり進んでいない(!)。湖の真中はケニアとの国境になっている。ケニア側には立派なホテルがあり、観光客がたくさんいるのが見える。頑張れタンザニア!と言いたいけれど、こんな素敵で素朴な場所を、誰にも教えずそっとしておきたいという気持ちも、またある。(く)
週刊 キリマンジャロの日曜日
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