(衝撃的なアフリカンアート。私はこれを釘豚と呼んでいます。今週の話題とは何の関係もありません。あしからず。)
6月3日より、日本に休暇で戻っています。移動の日々ですので、先週はお休みをしました。先週号を楽しみにしていた皆さん(がいたかどうか分かりませんが)には、お詫びいたします。
日本行きの飛行機にはサポーターが
アムステルダムから日本へ向かう飛行機の中は、ワールドカップに向かうアイルランド、イングランド、スペインのサポーターたちがちらほらみえました。フーリガンと一緒になるんじゃないかと、ちょっとだけ心配していましたが、静かな人たちばかりでした。日本の試合では、日本社会の行儀よさが影響してフーリガンもおとなしいと報道されていた矢先、一番騒いだのは、決勝トーナメントへの出場を決めた夜の日本のサポーターたちだったようです。
チケットの入手、離れ業
さて、日本でどんなアフリカに出会ったかが今週のテーマ。ワールドカップではアフリカ勢のうち、唯一セネガルだけが決勝トーナメントへ進出、カメルーンやナイジェリアの活躍も期待されていただけにちょっと残念。
そのセネガル・フランス戦を韓国に見にいった知り合いがいます。どのようにチケットを手に入れたかというと、なんとセネガル大使館にダメモトで手紙を書いたら、チケットを手配してくれたとか!「私は昔からアフリカ、特にセネガルが好きで、是非とも貴国のチームを直接応援したいので、何とかしていただきたい」という文面が、大使館の方を感激させたのかどうか?うーん、こういう手もあったのですね。彼の応援が功を奏したのかどうか、初回ではセネガルがフランスに歴史的勝利を収めました。決勝トーナメントでのセネガルの活躍をおおいに期待したいところです。これから暑くなるとすると、暑さに強いであろうセネガルの勝ち目は大いにありですよ(と言っていたら、決勝トーナメントでもセネガルは1勝をあげました)。
レインボーカントリー
たまたま、別の用事で訪れた慶應大学の藤沢キャンパスで「南アフリカ共和国・デー」の行事に参加させてもらいました。在日南アフリカ大使による、アパルトヘイト後の南アフリカの人種間和解と貧困削減への取り組みのお話しを聞きました。お隣ジンバブエでは黒人土地なし層と白人農場主の対立という構図がメディアの話題になっているなか、人種と資源の多様性を生かした南アフリカの国作りが成功し、近隣国のモデルとなり、まさにレインボー・カントリーとして発展してほしいところです。
南アフリカといえば、現在仮の宿にしている東京の早稲田に、一風堂というラーメン屋があります。そこでは、お水のかわりに、南アフリカ原産のルイボスティーが出されています。体内の活性酸素を除去する効果があるそうです。
食糧が足りない
アフリカでは今、1992年以来の食糧不足が深刻化しています。南部アフリカ諸国だけで1300万もの人たちが影響を受け、120万トンの穀物が緊急に必要だといわれています。国際社会の支援が必要な問題なのですが、アフガニスタンの影に隠れて注目はどうもいまいちです。日本のマスコミを見ていてもほとんど話題にはなりません。アメリカは40万トン、ドイツは94万ドルの食糧緊急援助を発表しています。
日本のアフリカ支援
来年、東京では「第3回アフリカ開発東京会議(TICAD)」が開催されます。日本によるアフリカへの支援が掛け声だけでなく、具体的な行動とするには、まず現在の食糧不足への日本の政府や市民の早急な対応が望まれるところです。
(き)
No. 13 番外編「日本で出会ったアフリカ」 2002年6月16日
週刊 キリマンジャロの日曜日 Copyright 2002 The Shiratoris