No. 12 「5月の卒業式」
2002年6月2日


(カラフルに卒業式)

 ボブ・マレーの「Jammin」の曲に合わせて私たち39人の卒業生たちが入場し、次々とステージの上にある椅子に着席しました。39人の友達は、みなそれぞれの国の民族衣装を着ています。私は着物で出席しましたが、初めての着物なので帯が苦しく平然として楽しい様子を見せるのに必死でした。

5月25日、今日は私が8年間通ったモシ・インターナショナル・スクールの高校(バカロレア:IB)の卒業式です。タンザニアのそれも首都でもない、街の中心を車で5分も走れば町外れになってしまう小さな街に、インターナショナル・スクールがあるの?とびっくりしますか。私もタンザニアに来るまではちょっと信じられませんでした。初めてインターナショナル・スクールに行った日のことは、今でも忘れられません。日本の立派な校舎と違い、平屋建て、トタン屋根の校舎には正直言ってがっくりしました。でも校舎の壁に楽しい絵が描いてあったり、広々とした校庭にはジャカランダの大木やブーゲンビリアなど南国の花々が咲き、教室の窓からキリマンジャロ山が見えるこの学校がすぐ好きになりました。




海外の学校はここが初めてではないのですが、40ヶ国を越える国籍の生徒が集る、こんなにカラフルな学校は初めてでした。生徒の数が、幼稚園から高校まで350人位と少ないこともあって、皆とはすぐ仲良くなりました。キリマンジャロやメルー登山、地理の勉強ではトラックの荷台に揺られてンゴロンゴロ国立公園に行き、キャンプをしたのも、この友達と一緒でした。

こんな想い出に浸っているうちに式典が始まり、参加者全員が立ち上がって、タンザニアの国歌を歌いはじめました。最初は校長先生からの一言(長い一言)、次に卒業した先輩が今、どこの大学で何を学んでいるかなどの近況を伝える卒業生報告。インターナショナル・スクールの先輩達が本当に世界中で活躍していることが分かり、嬉しさと誇らしさで一杯になりました。続いてゲストスピーカーのスピーチ。昨年は隣町のアルーシャから女性の国際法廷判事が、ガードウーマンに守られて私たちのためにスピーチをしてくれました。今年はワールドビジョンという国際協力NGOのタンザニア代表がゲストスピーカーでした。この方(クラスメートのお父さんですが)の話はおもしろく、しかも意味深く感動的でした。最後に卒業証書授与。IBのコーディネーターが一人一人をユーモアたっぷりに紹介してくれます。どのコメントも私たちにぴったりのコメントで先生たちが、私たちのことをよく見ていてくれたのだなあと思います。

最後は私たちから、参列者への卒業の歌。私たちはマイケルジャクソンの「Hold me」を歌いました。最終試験の間も練習を欠かさずやったので、よく歌えたと思います。卒業式はそこで終わり。ステージから降り、外に出たとたんどっと涙が溢れてきました。みんなで抱き合いながら、泣き、そして笑いました。皆それぞれの国に次々に帰っていきます。そして私も・・・・悲しいけれど同時に嬉しい気持ちです。これから私たちはそれぞれの国で、いつかみんなでまた会える日を楽しみにしながら、頑張っていきます! (も)

週刊 キリマンジャロの日曜日  
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