No. 11 「大雨季とトウモロコシと卒業式」
2002年5月25日

(トウモロコシの収穫はもうすぐ) |
今年は本当に雨が多い。私たちは7年前からキリマンジャロに住んでいるが、5月の後半まで雨が続いた年は初めてである。雨が降ると気温はぐっと落ち込んで、17度ほどになる。想像以上に寒くなるこの季節、風邪がはやる。風邪で体力が落ち、マラリアにもかかりやすくなるので注意が必要だ。
例年になく、順調に雨が降り続くキリマンジャロ地方では、主食のトウモロコシの豊作が期待されている。ところが、雨が順調なのはキリマンジャロ山の周りの、ごく限られた地域のようである。私たちの住むモシの町(標高850M)では毎日のように雨が降るが、20KMほど町から離れた(き)さんの職場(標高750M)では、雨の降る量は半分くらいになる。トウモロコシがよく育っているのは、だいたいここら辺までで、職場からさらに5KMくらい離れた村では、トウモロコシはすでに枯れている。
雨量の分布は作物の収穫に大きく影響し、したがって、山の上のほうが豊かである。キリマンジャロで、人里といえば山の上の方だったのである。だいたい
900Mから1500Mくらいのところには昔からの村々が集中し、コーヒー、バナナ、芋、豆、家畜の複合農業を営む豊かな暮らしがある。やがて人口密度が高くなり、貧しい人たちが、ふもとの平場に押し出され村を作っていくが、伝統的な灌漑水路も届かず、暮らしは苦しい。山の上の複合農業がもっと集約化して生産をあげ、雇用を生み出せば、貧しい人たちの暮らしも助かるだろう。しかし、人口がこれ以上増えれば、環境への影響も無視できなくなる。観光資源としても重要な環境の悪化は避けねばならない。経済発展と貧困削減はバランスが大事なのだ。
ところで、昨日は(も)さんの高校の卒業式だった。インターナショナル・スクールの卒業式は、各国の民族衣装の競演となる。(も)さんはきもの姿で登場の予定だったので、朝、雨がざあーざあー降っていてこれは大変だと思ったが、お昼頃には晴れ上がり、午後の卒業式には日がさしてきた。実は、今週は(も)さんが卒業式のことや学校生活の話題をお知らせする予定だった。しかし、式とその後のパーティーの疲れで、(も)さんは今日はずっと爆睡状態。学校のHPに卒業式の写真がアップされているので、興味のある方はこちらを覗いて見てほしい。
www.ismoshi.net/grad.htm (き)
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