No. 9 「バオバブ10通りの使い方」
2002年5月12日
 
(バオバブは一本一本、姿がユニークです)

 
(田んぼの中の、枝払いされたバオバブ)
 

 サバンナの草原にどっしりと生えるバオバブは、すでに多くの人に知られています。でも、バオバブが乾燥地に住むアフリカの人にとって、貴重な生活の資源であることは、あまり知られていません。キリマンジャロだけでなく、アフリカ各地で利用されている「バオバブ10通りの使い方」を集めてみました。

  1. 若葉は野菜スープなど料理を作るのに使われる。ほうれん草に似た味がする。
  2. バオバブの木を燃やした灰は、塩化物を多量に含んでいるので塩の代りになる。
  3. さやと種は水に浸して飲み物を作る。また、炒めて食べても良い。
  4. 木の種は、ベーキングパウダーの素、クリームオブターター(酒石英)になる。
  5. 実の中にあるおがくず状のものは、燃やすと蚊を追い払うことができる。
  6. 木の皮はロープやバスケットになり、煎じて飲むと解熱剤になる。
  7. セネガルでは「バオバブ盆栽」がマーケットで売られ、よい商売になっている。
  8. バオバブの実の殻を使って民芸品、生活用品がつくれる。(わが家にはケニアで買った優れものの「ネズミ取り」がある)
  9. バオバブの種は、人々や猿(バオバブの、またの名はモンキーブレッド)のおやつになり、花は人々の目を楽しませ、蜜はこうもりの糧となる。
  10. 太い幹には水分がたくさん含まれている。喉の渇ききった人や象の命の恩人になり、さらに木のうろ(空洞)は住み心地のよい小屋となる。

 他にも使い方があるかもしれません。ご存じの方はぜひ教えてください。キリマンジャロ周辺では3、8、9の使われ方が一般的で、自然条件が厳しいほど様々な利用方法が工夫されているようです。東アフリカでは見たことのない「幻のバオバブ盆栽」を、セネガルに見に行きたいですね。日本に持ち帰り机の上にでも置けば、そこは彼方まで広がるサバンナに見えて来るでしょうか。
(く)

週刊 キリマンジャロの日曜日 
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