キリマンジャロの日曜日
No. 5 「マサイの少年たちの割礼」
2002年4月14日


割礼の時期を迎えたマサイの少年たち

Copyright 2002 The Shiratoris

 マサイの人たちはケニアのナイロビ周辺からタンザニアのダルエスサラームの西側にかけて広がるサバンナに住んでいます。長い間、牛の草を求めてケニアとタンザニアの間を移動する生活していました。しかし、今では定住し(政府の定住化政策の影響もあって)、農耕を営むマサイの人たちも増えています。キリマンジャロ国際空港を降り立ち、あの伝統的な衣装のまま、畑で牛耕をしたりクワで草取りをするマサイの人たち見て、「マサイのイメージが狂っちゃったなあ」ともらす観光客も少なくありません。その気持ちはよく分かりますが、現実の社会経済の変化の中で生きるためには、マサイの人たちといえども、伝統的な生活を変えていかなければならないということでしょう。
 写真は割礼の時期を迎えたマサイの少年たちです。顔に装飾をほどこし、特別の衣装をまとい、割礼の儀式に向かっているところです。10才から15才くらいと思われますが、みんなお祭り気分で元気がいいです。それは、割礼がおとなの男になるための通過儀式だからでしょう。女子もまた割礼をします。やはり、おとなの女になるための通過儀礼なのですが、少年の割礼と違い、女子の割礼は伝統社会の中で、抑圧された女性の立場を知るための儀式のような気がするのは、私の思いこみでしょうか。
 農耕や狩猟で暮らす人たちを軽蔑し、牧畜のみの生活をしていたマサイの人たちも、畑で作物栽培に汗を流すようになりました。割礼のような伝統的な慣習は、今後どのように変化していくのでしょうか。(き)